ネットバンク審査全滅!?会社の法人口座開設にめちゃくちゃ苦労した話【2017年9月】


今年7月に個人事業主から法人化を行い、株式会社CodeKnights代表取締役社長となりました。

会社を設立したら、まず行いたいことの一つとして法人口座の開設があります。

が、この法人口座の開設で予想外に躓いてしまいました。悔しいので記事にします。

法人口座はなぜ必要なのか?

これがないと、入金も出金もできません。そしてオフィス借りられません。

法人カードも作れないので、経理がレシートをノートにペタペタ貼る地獄のルーチンワークになります。

また、税理士や司法書士への会社設立費用の支払いや契約金の支払いができません。

会社は不渡りの状態からスタートするといっても過言ではないと思います。

一部個人口座でやってる場合があるそうですが、グレーな上に税務署の調査が入りやすいので基本的には避けるべきです。

更に、近年は、マネー・ロンダリングのような口座を悪用した行為等が多発しています。

その為、そのような行為の防止策として、金融機関の審査が非常に厳しくなっています。実際に、金融機関によっては予めそういった説明をされます。

2017年現在、仮想通貨投資全盛期で同時に投資詐欺全盛期なので、規制はさらに厳しくなっているかと思います。

当初の見通し

「法人口座 開設」や「法人口座 開設 おすすめ」、「法人口座 開設 手数料 安い」などで検索して情報を集めていました。

方針としては「審査がゆるいと定評のある楽天銀行で一発で決める。ダラダラと事務処理を続けたくない」というものでした。

楽天カードは個人でも使用していますし。まず通るだろう・・・・

楽天銀行一発で決めるつもりが

2週間後、まさかの楽天審査落ちの連絡。

再度リストアップ

しかし落ちてしまったのは仕方ありません。

インターネットの情報をかき集め、口座開設できそうな銀行のリストを並べます。

また、バラ撃ち用に登記簿謄本と印鑑と住民票を大量に取り寄せておきました。(10000円くらいかかりました)

銀行名 前評判 手続き
ジャパンネット銀行 ネットバンクなので審査ゆるい ネット上。本人確認の証明書、履歴事項全部証明書、印鑑証明書
住信SBI銀行 ネットバンクなので審査ゆるい。おまけに個人証券口座持ち。 ネット上本人確認の証明書、履歴事項全部証明書、印鑑証明書
ゆうちょ銀行 審査ゆるい 最寄りの郵便局に必要書類を持ち寄って手続き。株主のリストが必要だった
三井住友銀行 審査厳しいが、個人のメイン口座として三井住友口座を使っている 履歴事項全部証明書、本人確認書類の他に、事業内容をパンフレット化して持ち込まないといけない。おまけにインターネットバンキングが維持費だけで2160円/月かかる。
巣鴨信用金庫 審査? 登記が港区にあったのですが、役員住所最寄りの信金でも受け付けてくれるらしいので一応リストアップした。ここも事業内容のパンフレット化と口頭説明が必要。

リストアップしたうち、「住信SBI」「ジャパンネット銀行」「ゆうちょ銀行」に口座開設申込を行いました。

後者2つに関しては、パンフレットを新たに作るのが面倒だったのと、口座維持手数料・振込手数料が高いので、一旦送らずにしておきました。

(第二陣が全滅したら送らざるをえないのですが。。。。)

まさかのネットバンク3社ともNG

書類を提出してから二週間ほどして、審査結果が返ってきました。

結果・・・

住信SBIネット銀行:審査落ち。

ジャパンネット銀行:審査落ち。

なんと、ネットバンク全てに口座開設を断られる結果となってしまいました。

私にとって更に問題だったのは、銀行側は落ちた理由を一切教えてくれないということです。

つまり改善のしようがない。一応思い当たる節があり、ホームページの会社情報の表記とプライバシーポリシーに関する表記を追加しましたが、効果があったかどうかすらわかりません。

開設に関する評価要素として

  • 資本金の額
  • 事業内容
  • 会社説明資料(ホームページ)の質
  • 過去の決算の内容
  • バーチャルオフィスかどうか

などが見られるポイントだ、ということは認識していました。

1.資本金

資本金に関しては、会社法上は1円でも問題なく、受託中心に事業をするので1円でも問題ありませんでしたが、
今回のケースのような銀行の審査対策として一応100万を積んでいました。
直前に個人で奨学金返済を終えていてキャッシュがなく、更に2ヶ月後の売掛金も現金化されていない状況でしたので、全部集約すると300万は詰めたかと思いましたが、どうしてもタイミングが遅くなってしまうので100万での株式会社化に踏み切りました。
そして、資本金の変更には金がかかるため、原因がここであってもはいそうですかと変更できません。

2.事業内容

「Ruby on Railsを用いたWEBシステム受託開発」・・・って、何も問題ない真っ当な商売だと思うのですが。これが影響したとは考えにくいです。

3.会社説明資料(ホームページ)の質

審査に必要と聞いてbootstrap-template検索して最初2時間で作りました。
個人的にはあまり電話番号やメールを外部に晒したくなかったのですが、会社情報がないと審査側の心象が悪そうなので後から修正・記述しました。

4.過去の決算の内容

過去も何も、今できた会社なので説明しようがありません。そもそも法人口座無いと取引できないので決算も出しようがありません。

5.バーチャルオフィスかどうか

おそらく落ちた原因の多くを占めているのではないかと(前述したように、銀行から直接指摘をされているわけではないので想像の域を出ませんが)
自宅は法人登記不可の賃貸アパートですから、「クリーンにいくなら」この住所で登記することはできません。
引っ越しを検討しましたが、物件を検索すると法人登記可能なだけで家賃は上がるし建物は古くなる。。。
そこで、手軽に登録できるバーチャルオフィスを契約し、そこに謄本上の本籍をおくことにしていました。
これも登記の変更を要するので、一度登記したら簡単に本店を変えられません。

さらに各種銀行に謄本乱れ撃ちするしか方法は残っていないのか。。。と軽く絶望を感じでいたその矢先。

ゆうちょ銀行でなんとか開設

ゆうちょ銀行の審査が通りました!!!

結果的に、ネットで手続き完結したネットバンクにすべて落とされ、唯一自分の足を使って出向いたゆうちょ銀行で口座を開設することになりました。

黒色の手帳がイカす。これで入金・振込ができる!

ゆうちょ銀行の法人口座には問題点も

ゆうちょ銀行は、預金上限が1300万円という制限があります。

1300万円というと、個人の家計のレベルで言うと高い天井のように思えますが、ビジネスレベルで言うとかなり低い天井です。

店舗ビジネスをやろうと志している方や、BtoCのスタートアップで早めにキャッシュを回転させていく必要があるビジネスモデルでは、すぐに預金上限に到達してしまう恐れがあります。

幸いなことに私のビジネスは、多くの資本金を回転させるようなモデルではないので当面問題は発生しないでしょう。

また、口座振替依頼書が何故かゆうちょ不可であるケースも多く(なぜなんだろう)、何かと制約があります。

が、唯一通った法人口座ですので当面はこれを使っていくことになるでしょう。ダイレクト振込とFreeeの同期対応していたのは嬉しいポイントです。

おそらく、預金上限に達しそうになったら、信金やメガバンクに新たに口座開設をお願いすることになるでしょう。

今回は設立当初なので何もありませんでしたが、法人口座は一つでも別の会社の法人口座を持っていると作りやすい、という話を聞きますし、おそらくその頃には1期の決算書ができあがっているでしょう。

これからどうするか

正直、金融周りで他にもやっておきたいこと(金融公庫からの借入等)は残っているのですが、正直このやりとりを続けるのにうんざりしてしまった自分がいるので、法人クレカの申し込みだけ済ませたら後はコードを書く、
実務に集中していこうと思っています。つかれた。

まとめ・これから法人成りを予定している人へ

正直、法人設立・稼働開始してから口座を作るのに(待ち時間もあったとはいえ)3ヶ月もかかってしまいました。口座開設は別に利益を生む仕事ではないのに、です。

上述してきたように、2017年は起業して新しく法人口座を立てるのはかなり難しい状況にあるようです。

これか法人成りを考えている方々へ、こうしたほうがよい、というアドバイスをまとめました。(私も2回目があるとすれば、こうします)

1.東京に実家があれば、実家を本店として登記する。あるいは共同創業者に事務所登記可の物件を持っていれば、そこを本店として登記する。

バーチャルオフィスを避ける方法です。もちろん、最初からかっちりとしたオフィスを構えれば良いのですが、固定費を抑えたいスタートアップにとってはオフィスの家賃はできるなら減らしたいところ。

ちなみに、バーチャルオフィスは書留の受取が非常にめんどくさいというデメリットもあります。

2.口座開設は落ちるものと思って乱れ打ちする。そのための必要書類は多めに取り寄せておく。

一つの口座の審査に2〜3週間かかるので、一つの口座の審査で落ちたのを確認してから他の金融機関に…というやり方だと凄まじい時間のロスがあります。
なので、可能な限り非同期的に一斉に法人口座開設申し込みをするのがオススメです。

3.資本金は100万以上積む

資本金が1円だったり、10万円台だと審査に不利と聞くので、100万以上積みましょう。

4.開業一ヶ月は利益を生む仕事でなく、後方の事務作業に徹した方がよい

表で仕事をやりつつ、後ろで事務作業〜だと時間がかかってダレますし、ズレこみます。

「今会社員だが会社辞めて起業しようかなと思っている」人は、会社設立及び周辺の手続きを会社に籍を残したまま先行してこなしておく、というのもアリだと思います。

何よりコーディングは脳のワーキングメモリを消費するので、余計なことが頭に残っていると作業効率が落ちます。

それでは、私と同じ轍を踏まないよう頑張っていってくださいm(__)m